今昔が共存する場
はじめに
クリプタとは、ラテン語で「地下聖堂•納骨堂」という意味です。
旧聖堂にあった多くのものが受け継がれ、先祖が眠るクリプタは、主聖堂を下から支え、復活を象徴する場所となっています。
太く大きな柱は、地下(クリプタ)と地上(主聖堂)を繋いでいます。
①螺旋階段のステンドグラス
ここには、旧聖堂の祭壇の上にあった7枚のステンドグラスが移築されています。
左から
「キリストのご降誕」
「山上の説教」
「最後の晩餐」
「磔刑」
「復活の勝利」
「ペトロに最上の牧権を与える」
「ご昇天」
ベルギー製のステンドグラスです。
②洗礼盤
螺旋階段の足元にある洗礼盤。
旧聖堂時代は祭壇近くの洗礼堂に置かれていました。洗礼盤には、洗礼を授ける聖水を入れておきます。昔は、赤ちゃんをドボン!と水に入れて洗礼を授けてました。
③マリア像と子供たち
洗礼盤の近くの聖母像は、幼くして(洗礼を受けることなく)亡くなった子どもたちのためのものです。
④屏風
まるで、私たちを出迎えるようにある屏風は、主聖堂のステンドグラスの原画です。(上野泰郎 うえのやすお・作)
⑤祭壇
主聖堂の祭壇の真下に位置する祭壇は、旧聖堂時代にも使われていました。
白大理石に「十字架と鑓」「いばらのキリスト」「酸っぱいワインのスポンジ」が彫られています。ニューヨーク•ブルックリンの信者さんから贈られたものです。
⑥祭壇・両横の像
祭壇両側の「御心のイエス像」と「天の元后像」は、旧聖堂時代も祭壇の両側にありました。テキサス州のエンリィ•フェラレ夫妻から寄寄贈されました。
⑦納骨堂
4780基設置されており、私たちより先に天国に旅立った方が埋葬されています。