はじめに
聖堂をぐるっと、取り囲むように配置されている12枚の縦長のステンドグラス。日本画家の上野泰郎氏(うえのやすお) の画『天と地』をもとに製作されました。それぞれの画は、聖書のテーマから「神の栄光と御業、恵みと命の大自然」が描かれています。
天地創造によって生まれた "自然" はすべて、聖堂の中心...祭壇に向かい、全体を一つの光の輪がつないでいるように配置されています。
①作者について
・原画作者: 上野泰郎
・題名: 天と地
・解説: うえのやすお(1926-2005)。多摩美術大学教授。東京美術学校•日本画科卒。新制作協会会員。日本美術家連盟理事長。
②各原画のタイトル
一緒に、どのステンドグラスか当てていきませんか?
月と星: 希望のしるし。
魚と網: 私たちキリスト者の使命。
樹: オリーブの樹。鳩のくちばしにオリーブの葉。食用。傷の癒し。神の特別の使命。
炎: 古来、炎は神の存在を表し、新約聖書では聖霊のシンボル。
雲と光: 神の栄光とイエスの復活。復活されたイエスとの出会い。
麦: 豊かな実りは神の祝福。パンは小麦から作る。最後の晩餐=これは私の体である。
荒野と岩: 荒野を通って約束の地に導かれた。荒野は常に神との出会いの場であった。
野の花と道: 大自然に咲く花々は、神を讃えている。
空と鳥: イエスは空の鳥を例えとし、神への信頼を教えた。
水: 命の源である水を用いて洗礼を受ける。新しい命をいただくしるし。
雷と雨: 雷鳴は神の意思を表明するもの。十字架の苦しみと死の象徴。
葡萄: 葡萄から作られる葡萄酒は最後の晩餐で制定した聖餐式暗示=これはわたしの血。
順路